筆者は関東の人間ですが先祖のルーツが京都にもあり、お墓もあるため
普通の関東人よりは、関西の文化・地理等には詳しいほうです。
でも、仕事の都合で大阪市に2年ほど住んだことがありますが、大阪のいたるところに
”一体なんて読むの?”という駅名や地名が多く難儀させられたものです。
関西でも特に大阪に難読駅名・地名が多いように感じました。
関東と関西では、色々、生活習慣が異なり当惑させられましたが、
駅名・地名に関しては逆に興味が湧き、ほぼすべての大阪の難読駅名・地名は制覇しました。
最近、関東からUSJ等で大阪に向かう人も増えています。
そこで、関東人の皆さんに知っておいて損はない、大阪の難読駅名・地名を
独断と偏見?で勝手に設定した難易度ランキングに沿ってご紹介します。
ランキングはC→B→Aの順に難易度が増します。
■難易度ランキングCの難読駅名・地名
★吹田 枚方 門真
この3つの地名はいずれも大阪府内の中規模クラスの市の名前ですが、
関東の人間にその読み方をたずねると大半の人が”吹田=ふきた 枚方=まいかた
門真=もんま”と読むのではないか?と回答してきます。
この3つの中で 枚方を正確に読めない人が最も多いです。
実は、私も大阪に住むまで”まいかた”だと思っていました。
でもこの枚方でさえ、大阪の他の難読地名の中ではやさしい方ですので
大阪の地名の難読のレベルの高さがうかがえるというものです。
門真は”もんま”と読む人が多いです。
この3つの地名は全く読めないというより、そもそも地名として認識していないからわからないという傾向が強いです。
高校まで関東で学生生活を送った人の多くは、中学もしくは高校で
関西方面への修学旅行を経験しますが、関西といっても京都だけと
いうことになるため、大阪の地名を知る機会がありません。
こうしたことが、大阪の地名を知らない・読めないということにつながっている
と思います。
★読み方(左から) すいた、 ひらかた、 かどま
■難易度ランキングBの難読駅名・地名
★十三 中百舌鳥 四条畷 富田林
十三に関しては、苦い思い出があります。
大阪市内に住んでいた当時、家の近くにも街にも”十三信用金庫”の支店が沢山ありました。
私は、百五銀行とか七十七銀行のように国から認可を得た順番を信用金庫の名前にしているものと思い、しばらくの間、13番目に認可された”じゅうさんしんようきんこ”だと思い込んでいました。
ある会合でその話を地元、大阪の人に真顔で話したら、”吉本のギャグより面白い”と爆笑されたことを未だに思い出します。
十三駅は、阪急の京都線・神戸線・宝塚線の3線がまるで徒競走をするかのように同時に淀川にかかる鉄橋を渡った先にある、交通の要所ですので正確な読み方を覚えておきたいものです。
中百舌鳥 四条畷 富田林のうち、高校野球に詳しい人なら富田林だけは読めるという人が多いです。
富田林は、かつての高校野球の王者、PL学園のホームタウンですのでその強さと同時に富田林の地名が頭に刻み込まれているようです。
中百舌鳥と四条畷については、眉間に皺を寄せ、沈思黙考する人多数といった感じです。
★読み方(左から) じゅうそう、 なかもず、しじょうなわて、とんだばやし
■難易度ランキングAの難読駅名・地名
喜連瓜破 放出 柴島 私市 交野 鴫野
野江内代 弥刀 樟葉 萱島 立売堀
難易度もAとなると、関東人からするとどれも全くどう読んだら良いのかわからないというレベルです。
上記で強いて反応があるのは、柴島=しばじま ではないかという回答。
でもその読み方が正解であれば、そもそも難読とはならないのでもちろん、不正解です。
もうここまでくると読めるかどうかというより”読み方を知っているかどうか”というレベルです。
私は大阪に住んでいたとき職場が天満橋でしたので、通勤で大阪市営地下鉄の谷町線を利用していました。
難読Aランクのうち、喜連瓜破と野江内代は谷町線の駅ですので、最も早く読めるようになりました。
特に野江内代については、最初”野江内代?大阪のおばちゃんみたいな?駅名なんだこれ?”と思ったものです。
それにしても放出と柴島は考えても読めないというレベルです。
特に放出の次の駅は鴫野ですので、いっそ、ひらがなの駅名にしてほしいと思ったものです。
東京の難読地名の最高ランクレベルの狸穴(まみあな)・東雲(しののめ)に匹敵すると思います。
★読み方(左から)
きれうりわり、はなてん、くにじま、きさいち、かたの、しぎの
のえうちんだい、みと、くずは、かやしま、いたちぼり
上記までが難読駅名でしたが、番外編として個人的に面白いと思った
駅名をご紹介します。
■番外編 面白い駅名
★四天王寺前夕陽丘駅(してんのうじまえゆうひがおか)
四天王寺前夕陽丘駅は大阪市営地下鉄谷町線の駅です。
四天王寺前夕陽丘駅は東京でもよくありますが、2つの町が”駅名に自分の町名を是非”ということで争い、お互い譲らなかったという事情が如実に現れた駅名です。
面白いと感じたのは駅名が長すぎることと夕陽丘という青春漫画に出てきそうな
駅名が現実に存在する点です。
こんな長~~い駅名を連呼しなくてはならない谷町線の車掌さんには同情を禁じえません。
★西中島南方駅(にしなかじまみなみがた)
東京駅から新幹線で新大阪駅に到着し、地下鉄御堂筋線で大阪市中心部に向かう
時に乗って一駅目に停車するのが西中島南方駅です。
南方を”なんぽう”と読む関東人が多いので難読駅名の部類にも入りますが
私は、駅名に南と西の2つの方角がついていて、”駅が西にあるのか南にあるのか定かでない?”矛盾した?駅名にいいしれぬ?魅力を感じました。
この駅を通ると、いつも”ああ大阪に来たな”と実感させられます。
■まとめ
実際に大阪に住んでみると、至るところに歴史の長さを感じさせられます。
難読の地名や駅名が東京より圧倒的に多いのは、大阪を含めた関西と東京の歴史の長さの違いからくるのではないかと感じました。
地名は奥が深いので興味を持てば、意外な歴史を知ることできます。
大阪に行く機会がありましたら、ぜひ、興味をもって駅名や地名に注意を向けてみることをお薦めします。