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衆議院選挙2017予想@解散・総選挙が早くて9月以降とする理由と背景

2016年の夏ごろ、永田町に突如、解散の風が吹き、2017年1月解散・総選挙という
ことで確定ではないかとさえいわれていました。

特に例年、1月に行われている自民党大会が3月に開催されることとなり、それを
根拠に解散間違いなしともいわれていましたが、その後、急速に解散風は静まりかえっています。




年末の12月現在、1月に解散の確率はゼロとなり、その先の解散の日程も
不透明な状態となっています。

■2017年1月解散・総選挙が遠のいた理由・背景

まず、安倍首相に限らず解散権を握る時の政権からすると解散時期としては
以下の条件がそろった時が好ましいとされています。

①内閣・与党の支持率が高いこと

②野党の選挙準備が整っていないこと

③大きな懸案がないこと

④解散直前に内政・外交で大きなポイントをあげることができること

加えて、現在は公明党との連立政権となっていますので
5番目として⑤公明党の理解・協力が得られること も重要なポイントとなっています。



現時点での状況については、①と②については条件をクリアしていますが
③、④、⑤にそれぞれ懸念・問題があります。

■③の大きな懸案について

解散風が吹いた夏と現在の政局の異なることは、国政というか国民全体の問題として
”天皇の生前退位”の問題が大きな懸案となっていることです。

現在、有識者に対するヒヤリングを行っていますが、それらを参考に2017年1月ごろをめどに、方向性・骨子を明らかにするというスケジュールとなっています。

つまり、このような国民の関心の高いテーマに取り組んでいる時期に政権としては
解散はしにくいし、国民からの理解を得られない恐れもあるという意識があるため
1月解散が急速にしぼんだのではないかと思います。

■④の解散直前に内政・外交で大きなポイントをあげることができることについて

もしかしたら、安倍首相としては、12月に行われるロシアのプーチン大統領訪日を機に

永年の懸案である北方領土問題に解決の道筋をつけ、その成果によって内閣支持率をあげた状態で、会談から間をおかずに解散する腹づもりだったのではないかと思います。

でも、肝心のロシア側は予想された通り、経済問題にしか関心を示しておらず、12月に劇的な成果をあげる見通しがたたなくなっています。

■⑤の公明党からの理解・協力について

連立政権のパートナーの公明党の現在の最大の関心事は2017年7月に行われる東京都議会選挙にあります。

国政と都政は別ではと思われがちですが、そもそも公明党は創設初期は都議会を中心に活動していたうえ、支持母体の創価学会の宗教法人としての許認可権は東京都が管轄していることもあり、従来から東京都議会選挙については、国政選挙並みに力を注いでいます。
実際、公明党所属の都議会議員の中には元衆議院議員もいます。

公明党からすると2017年の少なくとも前半には都議会選挙に注力したいと考えていますので、その力がそがれる1月解散については理解を得られるのは難しいでしょう。



■衆議院選挙 2017 予想 解散・総選挙は 早くて9月か?

時の政権・与党が解散について最も恐れることは野党側から追い込まれた状態で解散するというより解散させられることです。

常識的に考えると衆議院の任期満了を迎える2018年に解散するのは避けたいと考えているでしょう。

★ダブル選挙を嫌う公明党

公明党との関係では都議会選挙とダブル選挙にすれば、与党が優位ではという見方もあるようですが公明党は伝統的にダブル選挙を極度に嫌います。

つまり、典型的な組織政党である公明党とすれば、ダブル選挙で投票率があがることが
不利に働くからです。

公明党は選挙となると組織をフル稼働させますのでダブル選挙はもちろん、都議会選挙のような大きな選挙から間をおかずに衆議院選挙が実施されることは避けたいと考えています。

自民党としても選挙時には公明党の組織力に大きく依存していますので、その意向を軽んじることは出来ないでしょう。

★1票の格差是正も大きな問題

また、衆議院選挙の”1票の格差是正”のための選挙区の区割りの改正も解散時期に直接係る大きな問題です。

今後、2017年の5月までに青森、岩手、三重、奈良、熊本、鹿児島の6県を対象とする0割6減の区割り案を首相に勧告、改正案の成立は2017年の7月~8月と予定されています

衆議院選挙の1票の格差については、最高裁が09年衆院選から3回連続で「違憲状態」と判断していますので、判決によって解散権を封じられる効力はなくても、放置することは許されない状況です。

以上のようなことから次期の衆議院選挙は、早くて2017年9月と予想します。