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大坂なおみの国籍に決着?@2017年から日本人選手としてプレイ

女子プロテニス、日本待望の新星、大坂なおみ選手が2016年11月25日に錦織をサポートしている大手食品メーカーの日清食品と東京オリンピックまでのサポート契約を結びました。
これで大坂なおみ選手は、2017年から正式に日本人選手としてプレイすることになりました。




女子プロテニス現世界女王のヴィーナスウィリアムス選手から、”危険な選手”と早くも恐れられている大坂なおみ選手の現在の国籍とそれに係る競技上の問題についてまとめてみました。

■大坂なおみ選手は現在は日米の2重国籍

大坂選手は日本人の母親とハイチ系アメリカ人との間に大阪市で生まれました。
その後、4歳でアメリカに移住、現在に至っています。
そのため、現在は日本とアメリカの2重国籍となっています。

★日米の国籍取得の違いについて

日本とアメリカでは、国籍取得について全く異なるスタンスとなっています。
日本の国籍は、両親のどちらかが日本人であれば、自動的に日本国籍を取得できます。
要するに日本は血統主義に基づいて、国籍取得の可否を判断しています。

対して、アメリカは、”両親がどんな人でもアメリカで生まれれば、アメリカ人とみなされます”。要するにアメリカは出生地主義です。

大坂選手の場合、大阪市生まれですので、その時点では日本国籍単独だったはずですが
4歳で両親と移住して今に至るまでアメリカに住み続けていますので、その間、永住権を獲得を経て、アメリカ国籍を取得したのではないかと思います。

★二重国籍を認めない日本

国籍についての考え方について日本は、国際的にみても厳しく、2重国籍は認めていません。
日本では国籍単一の原則から1984年の国籍法改正で20歳に達する以前に日本国籍とは別の国籍を持つ資格がある多重国籍の状態になった場合は22歳に達するまで、20歳に達した後に多重国籍となった場合は多重国籍となった時から2年以内に国籍の選択をすべき期限としています。

大坂選手は、テニス日本代表となるためには東京オリンピックまでに日本国籍を選択する必要があります。

■国籍が問題となるのはオリンピック

テニスは、ダブルスや団体戦を除き、基本的に個人単位のスポーツです。

そのため、プロテニスで最も権威のあるグランドスラム(ウィンブルドン・全米オープン・全仏オープン・全豪オープン)をはじめ、テニスの公式試合で選手の国籍が問題になることはありません。

ただ、オリンピックにテニスの日本代表として出場するとなると国籍が問われることになります。

問題となるのは①代表となる国の国籍を保持しているのか②国籍の保有期間です。

たとえば、東京オリンピックの日本の代表になれそうだから、大会直前に日本に帰化しても、IOCの規定で国籍取得が間もないということで参加資格なしとされてしまいます。

■フェドカップに日本代表として出場確定で日本国籍選択は確実に

女子プロテニスでは、毎年、唯一の団体戦であるフェドカップが行われています。

フェドカップは国別対抗戦で、普段、個人としてプレイしているその国のトップ選手たちが国の名誉をかけてチームを組み戦います。

また、オリンピックのテニス代表となる条件として、このフェドカップに出場しているかどうかが重要な判断基準になります。

ちなみに、錦織は、男子の団体戦であるデビスカップに毎回、日本代表として出場しています。




大坂選手は、日清食品とのサポート契約を結んだと同時に2017年2月に行われるフェドカップに日本人選手として出場することを表明しました。このことで大坂選手は今後、東京オリンピックまでに日本国籍を選択することが確実になったといえます。

■大坂選手は東京オリンピックの時点では日本国籍に

大坂選手は、ことあるごとに”東京オリンピックには日本代表で出場したい”と語っていましたので、今回の決断は本人の希望通りといえます。

これで、東京オリンピックまでには日本国籍を選択することがはっきりしました。

大坂選手は、4歳で米国に移住したにも関わらず”私のホームコートは有明”と語る等、日本への愛着は強いようです。

いずれにしろ、今回の決定で日本は東京オリンピックの有力メダリストを得たことになります。

東京オリンピックは競技以外の場外乱闘?ばかりが話題になっていますが、本筋である競技に係る大きな朗報といえるでしょう。

■まとめ

長年、テニスをみていますが、日本人で大坂選手のようなスケールの大きな女子プロテニス選手は史上初です。

世界トップレベルだった伊達公子選手は、”相手の返してきたボールのバウンドが上がりきる前に打ち返す”ライジングショットによるストロークが最大の武器でしたが、体格には恵まれずサーブをはじめ、相手を圧倒するような威力はありませんでした。

対して、大坂選手は身長180センチと錦織よりも高く、サーブの最速スピードは女子で数名しかいない200キロを超す等19歳の現時点で、相手がトップランクの選手でも”一発で決められるパワーがあります。

現在、テニスというと錦織という感じですが、近いうちに大坂選手にとって代わられる可能性さえあると思います。