ネット上やリアルに飛び交う新しい情報やわかりにくい情報をわかりやすくタイムリーにお伝えします。

調べものをわかりやすく@4979

カタルーニャ独立2017の理由と歴史的背景(2014年の住民投票との違い・バスク州との関係)

2017/10/03
 
この記事を書いている人 - WRITER -

3年前にイギリスからのスコットランド独立に関する住民投票が話題になりましたが、2017年は同じヨーロッパのスペインでカタルーニャ州独立問題が浮上しています。




スペインのカタルーニャ州といってもピンと来ない方も多いと思いますが、州都がバルセロナというとオリンピック開催地でもあり、ぐっと身近に感じられるかもしれません。

サッカーファンならサッカーの世界的な強豪クラブのFCバルセロナが思い浮かぶのではないでしょうか。

カタルーニャ州が独立しようとする理由や歴史的背景については以下のようなものがあげられます。

■カタルーニャ独立2017の理由と歴史的背景

①カタルーニャ州はもともと中世には独立した王国でしたが
スペインによって併合・統一されたという歴史があるため、
独立志向が強いこと

②スペインに統一されてから、独裁者として悪名高いフランコ総統時代に独自の言語である
カタルーニャ語を禁止される等、弾圧されたことがあり、スペインに対して根強いわだかまりがあること

③カタルーニャ州の住民は、スペイン語とは異なるカタルーニャ語を話す等
”カタルーニャ人”意識が強いこと

④カタルーニャ地域はスペインのGDP(国内総生産)の約2割を占める経済的に富んでおり経済的自立が可能と考えていること

⑤カタルーニャ州の住民としては、中央政府への納税額が多い割にはそれに見合った公共サービスが受けられていないという不満が高いこと

要するに経済的に富んだ自分たちがなぜ、多数のスペイン人の面倒をみなくてはならないのかという思いから独立志向を強めています。

⑥同じスペイン内で独立を目指して武装闘争を繰り広げてきたバスク州が中央政府から
独自に税を徴収する権限を得て経済的に豊かになったことにも影響を受けていること

上記のように要するにカタルーニャ州の住民にとってスペイン中央政府に帰属していることのメリットが感じられないことが、独立運動の大きな背景だと考えられます。




カタルーニャ州の独立の是非を問う住民投票は、2014年に続き2回目です。
前回の失敗の理由・背景と今回の特長は下記の通りです。

■カタルーニャ州の独立の是非を問う住民投票の動向について

①住民投票は、2014年に続いて2回目
カタルーニャ州の独立の是非を問う住民投票は、2014年にも行われ、その時は投票率が37%と低調でしたが、独立賛成票は約80%と圧倒的多数でした。

投開票作業にボランティアが動員される等、住民投票自体にも問題がありました。

この時はスペイン中央政府と憲法裁判所(日本の最高裁判所に相当)が”投票を違憲”と判断したため、独立には至りませんでした。

②2017年の住民投票の特長
カタルーニャ州政府は、2014年の住民投票の失敗を糧にして、州内に2,000か所に及ぶ投票所を設置して、万全の体制を期しています。

スペイン中央政府は、前回同様、違憲としていますが、今回の住民投票で独立賛成が
多数を占めた場合は、州議会が48時間以内に独立を宣言する予定です。

■カタルーニャ独立は実現するか

2014年の住民投票同様、スペイン中央政府は”国の統一を阻害する行為”と見做し、投票所の封鎖等、強硬な姿勢です。

一方、カタルーニャ州政府は住民投票を強行する構えで、予断を許さない状況です。

中央政府としては、独立を認めると現在は鳴りを潜めている状況のバスク州の独立問題に飛び火しかねませんので、強硬手段に訴えても独立は阻止するものと思います。

仮にカタルーニャ州政府が一方的に独立宣言したところで、アメリカ等の主要国が反対しており、国際社会からの承認を得るのは困難でしょう。





この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© 調べものをわかりやすく@4979 , 2017 All Rights Reserved.