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イスラム教とキリスト教@その違いを簡単にわかりやすく説明(神の解釈から日常生活の違いまで)

2017/07/26
 
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イスラム教もキリスト教も世界3大宗教として、現代世界の政治・経済・文化に大きな影響を与えています。

イスラム教とキリスト教の違いは色々ありますが、中でも最大の違いは神の解釈です。



■イスラム教とキリスト教における神の解釈の違い

★イスラム教における神とは

イスラム教では、アラーを唯一の神としています。

実際、イスラム教徒の義務の一つである信仰告白で
”アラーの他に神はなし”と唱えることになっています。

イスラム教の創始者であるムハンマドは、あくまでも神が話したことを
人々につなぐことが役割の預言者で、神ではなく人間とされています。

この点、イエス・キリストを神の子とするキリスト教と決定的に神の捉え方が違います。

イスラム教の考え方からすれば、”ユダヤ人であったイエスがなぜ神なのか?”ということになります。

イスラム教では、ムハンマドが神格化されることを防ぐため、その顔の絵の公開すら禁じています。

以前、フランスやデンマークの漫画家がムハンマドの風刺画を公開して、イスラム教徒が世界的に激しく抗議したのは、このためです。

★キリスト教における神とは

キリスト教ではイエス・キリストを神の子であるとしており、神格化されています。

ただ、イスラム教が”神様はアラーだけ”と解釈しているのに対し
キリスト教では、イエスについて”神の子でもあるし神でもある”という3位一体説をとっています。

上記のようにイスラム教では、その創始者であるムハンマドをあくまでも人間としているのに対し、キリスト教ではユダヤ人であったイエスを神と規定していることが最大の違いとなっています。



■イスラム教とキリスト教における教典(啓典)の違い

★イスラム教の教典(啓典)

イスラム教の教典(啓典)は、ムハンマドがアラーが語った内容をまとめたコーランが
教典(啓典)となっています。

イスラム教では、キリスト教の教典(啓典)である新約聖書とユダヤ教の教典(啓典)である旧約聖書の内容自体は否定していません。

それは、神が伝えた最後の預言者であるムハンマドによるイスラム教が、ユダヤ教。キリスト教を経て、唯一神を信奉する一神教として、完成に至ったというとらえ方をしているためです。

★キリスト教の教典(啓典)

キリスト教の教典(啓典)は、新約聖書です。

キリスト教を生み出した母体ともいえるユダヤ教の教典の旧約聖書の内容については否定していません。

キリスト教の立場は、旧約聖書を経て、新約聖書によりユダヤ人のためだけの民族宗教から、人類普遍の世界的な宗教として成立したという立場をとっています。

ちなみに旧約聖書という言い方はユダヤ教ではしません。

単に聖書といいます。

旧約とはキリスト教からみた言い方です。

ユダヤ教徒は、キリスト教を信じていませんので、そもそも新約聖書という言い方も存在も認めていません。

コーランについては、キリスト教とは、直接的に関係していないというスタンスです。



■イスラム教とキリスト教における信者の日常生活の違い

★イスラム教の信者の日常生活

イスラム教徒は、信者として、必ずしなくてはならないことがあります。

そのうち、もっとも日常生活に深い関わりがあるのが礼拝です。

イスラム教徒は1日に5回、どこにいても定められた時間にメッカの方向に向かって
ひれ伏して礼拝しなくてはなりません。

また、食生活では豚肉を食べることは禁止され、アルコールもご法度となっています。

さらに毎年、9月頃にはラマダンとよばれる断食(日中は何も食べてはいけないないこと)をしなくてはなりません。

結婚については、イスラム教徒の男性は異教徒とも結婚できますが、女性はイスラム教徒としか結婚できません。

★キリスト教の信者の日常生活

キリスト教徒は、イスラム教徒のように”毎日、何かを必ずしないければならない”というような決まりはありません。

教会に行ってお祈りすることも義務とはなっていません。

また、イスラム教徒のように信仰告白する必要もありません。

極端なことをいうと”心の中でイエス・キリストを神と信じる”だけで
キリスト教徒になれるのです。

食べ物についても、”豚肉やアルコールを含め何かを食べたり、飲んだりしては
駄目”というようなことは全くありません。

かつて、日本でキリスト教が迫害されたことがありましたが、その時
”隠れキリシタン”という信者が存在しました。

これは、キリスト教だから可能だったことで、自分がイスラム教を信じている
ことを告白しなくてはならない、イスラム教徒にはそもそも”隠れイスラム教徒”のような存在はあり得ません。

■安息日による違い

★イスラム教

イスラム教では金曜日が安息日となっています。

★キリスト教

キリスト教は日曜日はが安息日です。

ちなみにユダヤ教は土曜日が安息日となっています。

■信者が多い国による違い

★イスラム教徒が多い国

インドネシアが世界最大のイスラム教国です。
次いで、パキスタン、インド、バングラデシュ、エジプト、トルコ、イラン等
中東から南西アジア、東南アジアの国々に多くの信者がいます。

イスラム教の中には宗派としてシーア派とスンニー派が存在し、対立することが多いです。

シーア派が多い代表的な国はイランです。

最近、中東の盟主を自認するサウジアラビアと関係がよくない理由に
サウジアラビアがスンニー派ということも大きく影響しているようです。

★キリスト教徒の多い国

アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、欧米を中心に信者が多くいます。

また、南米もキリスト教徒が多数を占めています。

アジアでは韓国とフィリピンで多くの信者がいます。

ただし、キリスト教特有の特長としてカトリック教徒が多い国とプロテスタントが多い国にはっきりと区分されます。

ちなみにアメリカはプロテスタントが多数を占めていて、歴代の大統領でケネディ大統領だけがカトリック教徒でした。





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