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イスラム教とは?その特長や決まり事について簡単にわかりやすく説明します。

 
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イスラム教は新聞やテレビで目にしないことがないくらい、よく目にします。
そこでイスラム教について知っておくべき事柄をわかりやすくお伝えします。

日本人にとって比較的なじみがある世界的な宗教はキリスト教ではないかと思います。

キリスト教というと多くの人は”十字架”、”イエス・キリスト”を思い浮かべるでしょう。
イスラム教にとっては、預言者ムハンマド(マホメットとも呼ばれます)が最重要人物になります。



■イスラム教とは?

★いつできたか

イスラム教は西暦610年頃、アラブ人のムハンマドが洞窟で瞑想にふけっている
時に、突然、アラー(神)から、語りかけられたことをきっかけに始まりました。

日本の歴史でいうと、聖徳太子の時代です。

★ムハンマドとは

イスラム教の預言者のムハンマドは、570年頃にアラビアのメッカに生まれました。
最初から宗教家であったわけではなく、商人でした。

現在のイスラム教徒が1日の5回メッカの方向に礼拝するのはこのためです。

ちなみにイスラム教の一番最初の信者はムハンマドの夫人のハディージャとされています。
ムハンマドは、預言者となった後、当時、多神教が主流であったアラビア半島で様々な迫害に遭いましたが、これを乗り越え、20年のあいだにアラビア半島の大部分をイスラム教の影響下に置くことに成功しました。

このようにムハンマドは、ただの預言者ではなく、政治的な手腕も持ち合わせていたことが特長です。

★預言者とは

誤解されるかたも多いのですが、ムハンマドは、予言者ではなく預言者です。

予言とは、ノストラダムスの大予言にあるように未来の出来事を予想する
ことです。

これに対し、預言者は、”神が語った言葉を取り次ぎ、世に広める”ことを役目としています。

★神について

イスラム教のニュースを聞いていると、よく”唯一神アッラー”という言葉が出てくる
ことがありますが、厳密にはこれは間違いです。

アッラーは英語の”ゴッド(神)”と同じ言葉です。

アッラーという名の神様がいて、イスラム教徒がそれを信じているわけではありません。

★啓典(聖典)について

キリスト教徒にとっての聖書に相当するのがコーランです。
コーランはアラビア語で”読まれるもの”という意味があります。

ですので、聖書が物語風の記述になっているのに対し、コーランは
アッラー(神)がムハンマドに語ったとされる言葉をそのまま記述されています。

コーランは”アラビア語で語られた神自身の言葉”ということもできます。

※コーランの日本語訳は、岩波文庫から出版されています。

★信者の数

約17億人
※キリスト教は約22億人

世界で最も多くのイスラム教徒がいるのはインドネシアで、次いでパキスタン、インド、バングラデシュです。

アラビア半島から生まれたイスラム教ですが現在では、非アラブの国々のほうが信者が多くなっています。

イスラムという言葉は”神に帰依する”という意味があります。

わかりやすくいうと”日常生活に関わる全ての事柄について神の判断に従う”という意味があります。

よく知られているようにイスラム教徒が豚肉を食べないのは、コーランで”豚肉を食べてはいけない”と神が語っているからです。



■イスラム教の教えとは

①人はアッラー(神)に絶対的に帰依し、定められた行動規範(=コーラン)によって生きることだけが最後の審判の裁きを経て、天国に行くことができる

②信徒は神の前ではすべて平等

このうち、信徒は神の前ではすべて平等ということから”預言者ムハンマドも人間にすぎず、神ではない”とされています。

その点、ユダヤ人であったイエス・キリストを神格化したキリスト教とは大きく異なります。

■イスラム教徒の義務とは

イスラム教徒というと絨毯の上にひれ伏して礼拝するシーンを思い浮かべる人も多いでしょう。

イスラム教徒は、礼拝をはじめ、様々なことについて、”しなくてはいけない事柄”が定められています。

イスラム教では、これを”五行”と呼んでいます。

具体的にはイスラム教徒は以下の”五行”を義務とされています。

★”五行”とは?

信仰告白

礼拝

喜捨

断食

巡礼

★信仰告白とは

”アラーの他に神なし。ムハンマドはその使徒なり。”1日5回、定められた時間にメッカの方向に向かって唱えること。

※信仰告白という行為が義務づけられていますので、キリスト教における”隠れキリシタン”のような存在は、イスラム教ではありえません。

★礼拝

「礼拝」は、1日5回、定められた時間にメッカの方向を向かって行います。

★断食

イスラム暦の9月の1か月間、夜明けから日没まで断食を行います。
※病人や妊婦については、断食をしなくてもよいとされています

★喜捨とは

喜捨とは、金銭的に富んだ教徒が貧しい人に施しをしなくてはならないとされています。

★巡礼

イスラム教徒は一生に一度、
イスラム暦の12月にサジアラビアのメッカに巡礼しなくてはならないとされています。



■イスラム教の日常生活について

イスラム教徒には、”女性の服装の規定”や”豚肉をはじめとした食べ物に関する規定”等、様々な決まりごとがあります。

その決まりごとについて規定しているのがコーランとシャリーア(イスラム法)です。

シャリーアは民法、刑法、訴訟法、行政法、支配者論、国家論、国際法(スィヤル)、戦争法にまでおよぶ幅広いもので、日本でいえば憲法に相当する存在です。

シャリーアは、コーラン(神が語った言葉)と預言者ムハンマドの言行 (スンナ) を法源にしています。

従って、現代の諸問題について、”ムハンマドが生きていたらどのような判断をしただろう”というような観点からイスラム法学者が解釈をするという形で運用されています。

シャリーア(イスラム法)のうち、一般のイスラム教徒の日常生活に大きな影響のある規定は下記の通りです。

★シャリーア(イスラム法)で規定された主な禁止事項

・豚肉とアルコールの禁止

・豚肉以外の肉は食べてもよいが定められた方法によって処理された
ハラル・ミートでなくでは食べてはならない

・左手は不浄の手とされ、左手でものを受け渡ししたり、握手をしてはいけない

・女性は顔や髪を隠すヴェールや体型を強調しないゆったりとした長い服を身につけなくてはならない

・女性のイスラーム信徒(ムスリマ)のは、男性のイスラーム信徒(ムスリム)としか結婚できない

・偶像崇拝禁止
崇拝すべき対象はアッラー(神)のみ。
※日本でいわれる”山の神”、”海の神様”というような考え方はイスラム教ではありえません。

・公共の場での男女同席の禁止
イランは高い山が多くあるためスキー場が多くありますがコースはすべて男女別になっています。
また、サッカーワールドカップアジア予選でテヘランで行われた日本対イラン戦で約5万人の観衆はすべて男性でした。

ただ、イランのようにシャリーア(イスラム法)を厳しく守る国がある一方、比較的緩やかかトルコまで、同じイスラム教の国でも大きな差があります。

■犬が不浄の動物?

また、意外なことですがイスラム教では犬は不浄の動物とされ、忌み嫌う存在となっています。世界の多くの国々で”良き人間のパートナーとされている犬”がイスラム世界では散々な扱いをうけています。

ちなみに、猫についてですが、預言者のムハンマドが無類の猫好きだったことが影響しているのか犬と違い非常に大切にされているそうです。

■まとめ

イスラム教というと、どうしても世界中を騒がしているイスラム国を思い浮かべてしまう人も少なくないと思います。

でも、そうした犯罪行為に走っているのはイスラム教徒のほんの1部です。
今後、イスラム教徒の信者数はキリスト教徒を上回り、世界最大になると予測されています。
日本人には馴染みがない宗教であるからこそ、基本的なことを知っておく必要があるのではないかと思います。





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